安慶田光男前副知事による教員採用試験に関する口利き疑惑などを調べていた県の第三者委員会(委員長・池田修弁護士)は31日午後、県庁で翁長雄志知事に報告書を手交した。教員採用試験については「前副知事による教員採用試験への口利きが存在した可能性が高い」とした。
また県教育庁の幹部人事への介入は、前副知事本人も認めているとし、「不当な関与があった」と報告した。
委員会はまた再発防止策として(1)県三役など特別職の職員を対象外としている職員倫理規定の変更(2)口利きなどの働き掛けが職員にあった際にそれを記録し、組織に報告することを制度化する―の2点を柱とした再発防止策も提言した。
翁長知事は「県民に不安や不信を与えたことは遺憾で、このようなことがないようしっかり対策を講じる。職員一丸で取り組みたい」と述べた。【琉球新報電子版】