新護岸、石材投下続く 辺野古新基地 抗議の市民「民意無視」


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粉じんをあげ、地ならしをするショベルカー=7日午前9時45分、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局は7日、新たに造成工事に着手した「N5護岸」建設予定地と「K1護岸」建設予定地の2カ所で作業を続けた。N5護岸建設予定地では砕石が海に投下され、ショベルカーが地ならしをしていた。砕石の投下で海水が白く濁っているのが確認された。K1護岸建設予定地では午前中は汚濁防止膜(オイルフェンス)を張り直す作業が行われ、午後から砕石の投下が始まった。

 市民は抗議船3隻、カヌー12艇で工事に抗議した。汚濁調査のため、両建設予定地の周辺海域8カ所で採水も行った。名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前でも、市民約50人が集まり、建設に抗議した。沖縄市からゲート前に訪れた真喜志薫さん(71)は「強権的な政府にいらいらする。沖縄の民意が反映されていない」と工事の強行に憤った。