「訓練頻度上げているのでは」 オスプレイ事故率最悪で小野寺防衛相 突出理由問われ「運行者ではない。疑念あれば米側に」


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
小野寺五典防衛相

 【東京】小野寺五典防衛相は10日の会見で、米海兵隊輸送機MV22オスプレイの重大事故が過去1年に集中し、事故率が過去最悪の3・27になったことについて「安全保障環境が大変厳しい中、かなり米側も訓練の頻度を上げているのではないか」と主張した。

 実際は海兵隊の事故率平均値は微増で、オスプレイが突出して増加している。その理由を問われ「運行者ではないので、疑念があれば米側に確認していただくことになる」などと自身の言葉での説明を避けた。

 小野寺氏は事故率については「目安の一つ」としながらも「評価についてしっかり受け止める必要がある」と指摘した。その上で、米側から構造上の問題がないと説明を受けたと強調した。

 事故率が突出した理由については「高度な能力があるオスプレイが最も過酷な飛行環境で運用されており、以前の航空機が従事することができなかった多くの任務に投入されている」などと述べ、米側の説明を繰り返した。

 防衛省は事故率は既に関係自治体に通知しているという。そのため小野寺氏は事故率上昇を問題視する翁長雄志知事らに直接説明することは否定した。今後の運用については「引き続き米側には運航面で最大限の配慮をするように求めていきたい」としたが、具体的な対応策は示さなかった。【琉球新報電子版】

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