【中城】沖縄県内の基地撤去や反戦運動に力を尽くし、2016年に亡くなった秋山勝さん(享年74)の蔵書およそ280冊が6日、中城村の村護佐丸歴史資料図書館に寄贈された。遺族は人材育成へ活用してほしいと村へ50万円も寄付した。同館の村吉則雄館長が秋山さんの弟の秋山良弘さん(71)に感謝状を手渡した。
秋山さんは中城村内の霊園に永代供養されており、6日は一年忌法要が行われた。護佐丸歴史資料図書館には秋山さんの特設コーナーが12日まで設置されている。良弘さんは「墓地から見える図書館に寄贈され、兄も喜んでいると思う。若い人の教育に役立てていただけるとありがたい」と話した。
浜田京介村長は「秋山さんは平和を希求する人だったと聞いている。その遺志を継いで、平和のために活動していきたい」と述べ、寄贈に感謝した。