嘉手納周辺全て騒音増 100デシベル超急増、苦情相次ぐ F35配備


この記事を書いた人 大森 茂夫

 【中部】最新鋭ステルス戦闘機F35Aが7日の訓練開始の前後各1週間で、米軍嘉手納基地を抱える嘉手納町、沖縄市、北谷町の13観測地点全てで騒音の発生回数が増えていることが14日、分かった。特に100デシベル以上の騒音が3市町で45回測定され顕著に増えた。嘉手納町屋良では訓練前は0回だったのに対し、訓練後は18回に跳ね上がった。苦情件数も急増した。

 100デシベル超えは北谷町では14回から21回に増加。訓練後、100デシベルを超える騒音は全て砂辺局で観測され、7日だけで9回観測した。沖縄市では1回から6回に増加した。

 嘉手納町では騒音発生回数が279回増の1618回。町に寄せられた苦情件数は11件から107件と約10倍となった。

 沖縄市では711回増の2048回だった。苦情は訓練前は0件だったが訓練後は29件が寄せられた。

 北谷町では392回増の2150回だった。苦情は2件から15件と7・5倍以上に増えた。

 配備前の10月31日から11月6日と配備後の11月7日から13日までの数値を本紙が各市町村に問い合わせ、比較した。

 測定地点は、嘉手納町は屋良、嘉手納、兼久の3局。沖縄市は山内、コザ、北美、知花、宮里の5局。北谷町は上勢、宮城、砂辺、桑江、北玉の5局。

 嘉手納町は70デシベル以上の騒音を測定。沖縄市、北谷町は航空機が発する全ての信号を基に測定している。