【ワシントン=座波幸代本紙特派員】米国防総省が17日に公表した報告書で、2013米会計年度(12年10月~13年9月)から16年度までの4年間で、米軍施設内で性的暴行が2万5千件以上起きていたことが明らかになった。陸軍8294件、海軍4788件、海兵隊3400件、空軍8876件が報告されている。
施設別の報告件数をみると、在沖米軍基地では、空軍の嘉手納基地が最多の110件(13年度28件、14年度26件、15年度19件、16年度37件)だった。
次いで海兵隊のキャンプ・シュワブ96件(31件、21件、24件、20件)、キャンプ・コートニー76件(22件、19件、18件、17件)、キャンプ・バトラー60件(13件、10件、22件、15件)、普天間飛行場54件(23件、15件、11件、15件)と続いた。
同省の性的暴行予防・対策室(SAPRO)が報告書をまとめた。件数は、被害者が性的暴行を報告した場所であり、必ずしも暴行が起きた場所ではない。被害の報告は軍人をはじめ、軍人から被害を受けた民間人、軍人の家族(18歳以上)を含んでいる。
一方、沖縄以外の在日米軍施設では、空軍の三沢基地(青森)が47件(15件、12件、11件、9件)、横田基地(東京)が37件(6件、9件、10件、12件)、海軍の厚木基地(神奈川)が37件(4件、11件、9件、13件)、陸軍のキャンプ座間(同)が36件(3件、10件、15件、8件)だった。