町民大会開催を要請 嘉手納爆音原告団、F35配備撤回求める


この記事を書いた人 平良 正
當山宏嘉手納町長(手前左)に要請文を手渡す嘉手納爆音訴訟原告団嘉手納支部の福地勉支部長(手前右)=21日、嘉手納町役場

 【嘉手納】第3次嘉手納爆音訴訟原告団嘉手納支部の福地勉支部長らが21日、最新鋭ステルス戦闘機F35Aが嘉手納基地に配備され、騒音が激化していることを受け、沖縄県嘉手納町役場に當山宏町長を訪ね、F35Aの配備撤回を求める町民大会を開催するよう要請した。同原告団嘉手納支部が町民大会の開催を求めるのは、米軍が旧海軍駐機場を再使用した今年8月に続き2度目となる。原告らは「以前より嘉手納基地の使用状況は悪くなっている」と訴えた。

 當山町長は「現在騒音のデータをそろえている。三連協として防衛、外務両本省に要請する予定で、取り組みの結果を見て総合的に検討する」と述べるにとどめた。旧駐機場問題は、引き続き政府の交渉を見守るとした上で「騒音問題については、厳しく対処したい」と述べた。

 原告の池原勲さん(74)=嘉手納町屋良=は「日頃の爆音でさえ受忍限度を超えて違法と判断されたのに、それをさらに超えている。危機感を持っている」と訴えた。