琉球文化、世界に発信へ 毎月22日「琉創の日」に 


この記事を書いた人 大森 茂夫

 琉装や琉舞などの琉球文化を広く県民に浸透させ、世界に発信しようと琉創文化社や日本文化学沖縄などは毎月22日を「琉創の日」とし、さまざまな取り組みを始める。22日、那覇市のザ・ナハテラスでキックオフイベントとして記念祝賀会を開き、関係者ら約80人が集まった。

「琉創の日」制定に向けた取り組みを祝う関係者ら=22日、那覇市のザ・ナハテラス

 「琉創」は琉球の装いを指す「琉装」に、創造するを意味する「創」をかけた造語。文化に触れ新しいものを創造し発信していくという思いが込められている。「琉創の日」の取り組みには琉舞関係や医療法人など幅広い団体が参加している。

 琉創文化社の知念範紺(としこ)代表は「琉創の日」の制定について「琉装などが日常に身に着けられるようになること、そこから文化が世界に広がっていくことに期待する」と語った。

 知念さんは幼少期、祖母がきれいな琉装に身を包み生活していたことにあこがれた。成人後に琉舞を習い、琉球文化への思いを強くしていく中で「琉球文化を発信する日」の構想を抱き始めた。それから約40年の歳月が過ぎ、同じ志を持つ日本文化学沖縄の蓮美明子代表や陶芸家の則松金蔵さんらの協力を得て活動する。

 知念さんは「多くの人にとって琉装などは身近なものではない」とし、今後は毎月22日の琉創の日には琉装で町を歩きお茶を楽しむイベントなどを予定している。「多くの人の目に触れ、琉球文化を感じてほしい。決して皆さんから遠い存在ではない」と強調し、参加を呼び掛けた。

英文へ→Establishment of Ryusou Day to transmit Ryukyu culture to the world