北部の工芸ずらり 国頭初の専門店開店 作家21人、情報発信


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【国頭】本島北部で活動する工芸家の作品を展示・販売する「山原工藝店」がこのほど、ローソン国頭浜店隣にオープンした。店内には、名護以北(大宜味・国頭・今帰仁・本部・名護)の作家21人の陶芸、ガラス、木工、琉球藍、紅型など、思いのこもった多彩な作品が展示されている。国頭村で工芸品を取り扱う専門店舗は初めてで、やんばるで活動する工芸作家の情報発信の場にもなっている。

21人の作品を集めオープンした山原工藝店=14日、国頭村

 山原工藝店は、以前はそば屋だった店舗をリニューアルした。内装の壁は白で落ち着いた配色にし、外壁は翡翠(ひすい)の色をイメージして仕上げている。

 店内は、作品の展示には適度な広さで、都会では見られない「田舎の良さ」を感じることができる。「やんばる」の生き物や植物をイメージした作品のほか、「やんばる酒造」と関連した泡盛用の「陶器サーバー」「おちょこ」なども販売されている。壁の所々には福木梁(はり)をイメージした「のれん」を展示するアクセントを加え、細部にまでこだわっている。

 宮城久和国頭村長は「手作りの素敵な作品を展示・販売する本格的な工芸店が“くんじゃん”に開店したことをうれしく思う。田舎を愛する作家と訪れる人たちの交流の場になれば」と期待を込めた。

 12月10日から約1カ月間は、「アクセサリー展」を予定している。営業時間は正午~午後6時(火曜定休)。問い合わせは(電話)0980(41)3070。フェイスブックでも情報を発信している。(新城高仁通信員)