米軍属女性暴行殺人事件の裁判員裁判が行われた那覇市の那覇地裁では1日、抽選券の配布がに長蛇の列ができた。米軍属女性暴行殺人事件の判決公判。小雨が降る中、22の傍聴席を求めて655人が並んだ。倍率は過去3回の公判を大きく上回る約30倍となり、注目の高さをうかがわせた。
千葉県と那覇市の自宅を行き来する伊藤那奈子さん(70)は初めて裁判所に足を運んだ。「本土でも外国人の強盗事件はあるが、女性を暴行して殺す事件は聞かない。米軍基地があるが故の事件だと思う。国会で議論すべきは、こういう問題だ」と強調した。
午後2時半ごろの開廷から数分後、テレビのリポーターが裁判所から飛び出してきて、カメラの前で「無期懲役の判決」と伝えた。元米兵の父を持つ会社員の女性(44)=浦添市=は「軍隊内で教育が行き渡っていない。日本人を同じ人間として見ているか疑問だ」と判決後に話した。