手作りのぬくもりを 名護商工生「畳ベンチ」等寄贈


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 【名護】県立名護商工高校3年の生徒らがこのほど、一風変わった畳ベンチと、木のぬくもりを味わえる紙芝居枠を制作した。畳ベンチは名護博物館に設置され一般客も利用できる。また、紙芝居枠は名護市立中央図書館で使われる。愛情あふれる手作りの作品が名護市内で味わえそうだ。

手作りの畳ベンチと紙芝居枠を名護博物館と名護市教育委員会に贈呈する県立名護商工高の生徒ら=名護博物館

 畳ベンチは名護商工の3年生8人、紙芝居枠は3人が約半年かけて制作した。課題研究授業の一環で、4月から取り組みをはじめた。畳ベンチを制作した8人は、名護市の山川タタミ店で畳の手縫いを体験。比嘉柾貴さん(18)は「幅や高さを調整して土台の部分を作った。曲がったところを修正し、ずれないように接着する部分が難しかった」と感想を述べた。

 紙芝居枠は廃材を利用して制作した。幸地飛勇磨さん(18)は「廃材を利用したため木材にひびや反りがあった。ネジやくぎを使わずに木の柔らかい印象を表に出した」と話した。

 贈呈式が11月14日、名護博物館で開かれた。名護商工の山城邦定校長は「お年寄りの気持ちになって、子どもの気持ちになって安全なものづくりを通して人間関係を学んでもらった」と話した。座間味法子教育長は「多くの人に愛されて多くの人に使われることになる。これからもさまざまな市民のために役立ててほしい」と述べた。