琉球絣・南風原花織の「ぬぬさー」 全国へ魅力発信 京都で初の催し


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琉球絣の反物を手に取り、来場者に解説するNUNUSAAAの大城幸司さん(右)

 【南風原】琉球絣(かすり)や南風原花織の産地である南風原町で、絣や花織の魅力を発信し人とのつながりを広げる試みに取り組む3人組のユニット「NUNUSAAA(ぬぬさー)」がこのほど、京都市の浮島ガーデン京都で展示販売とトークイベント「琉球の美しいもの展」に参加した。NUNUSAAAが県外でイベントを開催するのは初めて。メンバーは「手応えはあった。絣や花織を知ってもらうきっかけになればうれしい」と今後に期待を寄せている。

 10月7~9日の3日間開かれたイベントでは、NUNUSAAAが作ったストールや、わずかな糸のほつれなどがあり一般的な市場に出回らない反物が展示販売された。7日のトークイベントでは、製作工程を動画で解説しながら「伝統ってなに?」をテーマに、絣や花織の製作にかける思いなどを語った。

トークイベントで絣について語るNUNUSAAAのメンバー=10月7日、京都府(南風原町商工会提供)

 メンバーの1人、大城幸司さん(36)は「販売よりむしろ情報発信が目的」と指摘。「産地の代表としてこういう場所に出て、これをきっかけに絣や花織を知ってもらえればうれしい。継続してノウハウを積み重ね、次の世代にも引き継いでいきたい」と振り返った。

 NUNUSAAAは来年1月か2月にも福岡県でトークイベントを開催予定。