サッカーの明治安田J3は3日、沖縄市の県総合運動公園陸上競技場で最終戦となる第34節を行い、FC琉球はカターレ富山を1―0で下して、白星で今季を締めくくった。琉球のシーズン通算成績は13勝11分け8敗、勝ち点は50だった。リーグ順位はJ3参入後では最高位となる6位で終えた。
琉球は前半立ち上がりから細かくパスをつなぎ、敵陣に切り込んだ。前半4分、MF中川風希のシュートを相手GKがはじくも、そのはじいたボールを中川がゴール右側にパスを出し、MF田中恵太が右足で合わせて先制した。
琉球はその後も追加点こそ挙げられなかったが、終了まで相手のパスを積極的に奪い、カウンターを仕掛け続けた。守備も最後までプレッシャーを緩めずに1―0で逃げ切った。
そのほか、各地で7試合あり、栃木が沼津と1―1で引き分けて勝ち点60で2位に入り、J2復帰を決めた。J2最下位の群馬は降格。J2昇格の資格を持たない秋田は鳥取に3―0で快勝し、同61で優勝した。
(2)沖縄県陸(琉球1勝1分け)
琉球 13勝11分け8敗(50)
1―0(1―0,0―0)
富山 13勝8分け11敗(47)
▽得点者【琉】田中(7)
▽観衆 3128人
【評】前半4分、相手ボールを奪った琉球は素早く前につなぐ。MF中川風希のシュートがはじかれても、素早く拾い、MF田中恵太が先制点を決めた。守備から勢いがある琉球は計15回のシュートに持ち込んだが、富山守備に阻まれ、1―0に終わった。
◆追加点決めたい
金鍾成監督(FC琉球)の話 今季終盤は前半からリードする展開が少ないため、先制点後に守りに入り、動きが硬くなってしまった。リードしている状況でも、ボールポゼッションを意識し、2点目、3点目と追加点を決めていきたい。
◆「来季こそ昇格」
FC琉球は最終戦で、カターレ富山に1―0で勝利し、J3参入後で最高順位となる6位で今季を締めくくった。今年は初めてJ2ライセンスを獲得したが、J2昇格争いには絡めずじまい。金鍾成監督は「6位に満足していない。上位チームとの違いを明確にし、来季こそ昇格を目指す」と決意を新たにした。
今季最終戦は、試合開始早々に先制点を奪ってみせた。前半4分、中盤でFW才藤龍治が相手のパスを奪い、MF中川風希に送る。左サイドからドリブルで攻め上がった中川のシュートは、相手GKの正面へ。はじかれたボールを中川自身がうまく拾い、駆け上がるMF田中恵太につなげると、田中が右足で先制点を奪った。
本試合、富山のシュート5本に対し、3倍の15本シュートを放った琉球。ゴール前までうまく運べたが、相手の粘り強い守備とGKのファインセーブに何度も阻まれ、決定力を上げられなかった。
藤澤典隆主将は、「(攻撃時)両サイドから上がっているのに、右の攻めばかりで、サイドチェンジしない場面もあった。選手個人の状況判断能力を上げて、来季に臨みたい」と、来季への意気込みを話した。
(喜屋武研伍)