【北中城】沖縄県北中城村島袋に住む仲泊兼也さん(44)が11月10~13日、ルーマニアで開かれたボディビルの「世界ジュニア・マスターズ選手権大会」の男子クラシック40~44歳級で5位に輝いた。2013年の準優勝以来、世界大会決勝まで進めない日々が続いたが、仲泊さんは「今回でピークへの持って行き方が分かった。次は世界一を取りたい」と意気込んだ。
仲泊さんと娘の萌衣さん(11)が11月24日、北中城村役場に新垣邦男村長を訪ね入賞を報告した。新垣村長は「小さな村から世界に挑んで上位進出した。今後も頑張ってチャンピオンになってほしい」とたたえた。
30歳のときからボディビルを始めた仲泊さんは、沖縄市園田の久場ボディビルセンターに所属している。毎日、仕事の昼休みを活用して体を鍛えている。世界大会に向けては、2月ごろから体づくりに励んだ。半年かけて体重も80キロから70キロまでそぎ落とした。
上位入賞について仲泊さんは「ピークコンディションにうまく持って行けた。試行錯誤していたものがばっちりとはまった」と手応えをつかんだ様子。自ら研究した加圧トレーニングやインターバルトレーニング、食事制限で体を仕上げた。世界大会では「日本刀をほうふつさせるカットだ」と、筋肉の“切れ味”が評価された。
4年ぶりの世界大会上位入賞だが、仲泊さんの照準はすでに次の大会に向いている。仲泊さんは「世界を取りたい」と力強く語った。