県内5氏、文化庁長官表彰 伝統継承に決意新た


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 文化の振興に貢献のあった人に贈られる文化庁長官表彰の発表が8日あり、県内から5人が選ばれた。県内からは重要無形文化財「組踊」(箏)保持者で琉球箏曲興陽会相談役、沖縄芸能連盟会長の安里ヒロ子さん(83)=那覇市、重要無形文化財「琉球舞踊」保持者で玉城流扇寿会家元の谷田嘉子さん(80)=那覇市、花笠製作技術者の新垣孝さん(80)=那覇市、苧麻(ぶー)糸製作技術者で宮古苧麻績(ん)み保存会会長の下地ヨシさん(85)=宮古島市、染織製作技術者で久米島紬保持団体理事の宮平登美子さん(86)=久米島町=が選ばれた。

 安里さんは「1959年から長年、一生懸命に箏をやってきたのが認められてうれしい。今後も後輩の指導と箏曲の発展に尽力したい」と気を引き締めた。

 谷田さんは「周囲の人々の支えでここまで来られた。『私でいいのか』という思いもあるが、後継者づくりに一生懸命頑張りたい」と決意を新たにした。

 新垣さんは「父の跡を継ぎ、舞踊家に満足してもらえる花笠を制作しようと努めてきた。今後も芸能の発展のために続けていきたい」と話した。

 宮古上布の素材である苧麻糸の制作や技術の継承に長年取り組んできた下地さんは「この道に進んで良かった。これからも保存継承に取り組む」と意気込んだ。

 1954年から久米島紬の制作や振興に尽力した宮平さんは現在も毎日、織機に向かう。「仕事に集中したら嫌なことも忘れる。これからも頑張る」と喜んだ。