宜野湾市のほぼ中央に位置する米軍普天間飛行場は周辺に保育所や学校、市役所など公共施設が計約120カ所ある。民間地上空を低空でオスプレイやヘリコプターが飛行し、住民は日常的に墜落や部品落下などの危険にさらされ、騒音に悩まされている。
航空機騒音措置に関する日米合意では、基地周辺に沿って飛ぶ場周経路について、できる限り学校や病院などの上空を避けることなどが定められている。夜間飛行訓練は必要最小限に制限されることも盛り込まれている。しかし、沖縄防衛局が調査し、定期的に公表している実際の米軍ヘリやオスプレイの飛行経路は場周経路を逸脱している。午後10時以降の飛行も頻繁に確認されている。同型機は今年10月11日には東村高江の牧草地で不時着し、炎上する事故も発生した。