那覇・国際通りで「聖火」リレー 初のオリンピースに1000人参加


この記事を書いた人 志良堂 仁
車いす利用者や子どもらが聖火をつないだ「オリンピース」の聖火リレー=10日午後、那覇市の国際通り

 市民や観光客ら1000人以上が参加するスポーツイベント「オリンピース」が10日、那覇市の国際通りで初めて開かれた。25メートル走やストリートサッカーなど多彩な競技が繰り広げられ、親子連れらが爽やかな汗を流した。

 穏やかな日差しの下、オリンピースは聖火リレーで開幕した。第1走者は浦添市の宮城勇さん(75)。1964年の東京五輪の聖火リレーでも、県内の第1走者を務めた。
 宮城さんは沿道の声援を受けながら歩き、第2走者を務める保育園児の2人にトーチを手渡した。北京五輪の銅メダリスト塚原直貴さんや車いすの利用者ら10組でリレーし、牧志公園からテンブス館までの約200メートルを10分余りかけて歩いた。
 宮城さんと塚原さんが点火台に灯をともすと、来場者から大きな拍手が上がった。宮城さんは「53年前の感動がよみがえってきた」と言い、「世界の平和を願って歩いた。3年後の東京五輪でも、沖縄で聖火リレーが行われることを願っている」と話した。
 オリンピースは、スポーツの推進と国際通りの活性化を目的とし、実行委員会が主催した。【琉球新報電子版】