「アグーの森」誕生 名護市民会館前、園児らアコウ植樹


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
40年後のアグーの森のためにアコウの木を植樹する子どもたちと多田弘さん=5日、名護市民会館前

 【名護】名護市民会館前のアグー像前に、沖縄らしさを演出する「アグーの森」が生まれた。5日、植樹祭が開かれ、名護市の星のしずく保育園の園児ら17人がアコウの木を植樹した。

 アグーの森は、植物空間演出家の多田弘さんと彫刻家の濱元朝和さんが手掛けた。「子どもたちと幼樹を植えることで沖縄の風景をつくり、代々見守っていくこと」が目的。園児ら一人一人が、スコップを片手にアコウの木を植え、40年後にはアグー像前にアコウの大木が広がるように仕立てた。岸本愛羽(あうる)ちゃん(6)は「埋めたところが楽しかった」と話した。

 多田さんは「今の沖縄には外来種が増え、沖縄本来の木がどんどん減っている。今の子どもたちの手で、沖縄の資産を未来に残していってほしい」と話した。濱元さんは「失われつつある沖縄らしさを改めて表現し、緑ある森をつくっていけば環境は良くなる」とあいさつした。

 「アグーの森」は、9日から2018年1月8日まで本島北部で開催される「やんばるアートフェスティバル2017―2018 ヤンバルニハコブネ」の一環で行われた。

   40年後のアグーの森のイメージ図(多田弘さん提供)