県勢女子 全国挑む 水球全日本ユース 鹿児島メンバー 砂邊(神森中) 島袋(安岡中)


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初めての全日本ユース大会へ挑む島袋輝
力強いシュートを武器に全日本ユース選手権大会に挑む砂邊亜衣=14日、那覇商業高校プール

 24日から岡山県で開催される水球の第10回記念全日本ユース(U15)選手権大会(桃太郎カップ)に沖縄から砂邊亜衣(神森中3年、沖縄フリッパーズ)と島袋輝(安岡中1年、波之上SC)が出場する。11月の九州地区予選では県内に女子中学生のチームがないため、いずれも原田学園SS(鹿児島)のメンバーとして出場し、準優勝に貢献。全国大会も原田学園のメンバーとして全国に挑む。2人は「1点でも多く取りたい」と意気込んでいる。
(屋嘉部長将)

 砂邊は5歳ごろ、フリッパーズ監督で父の昭利さんの影響で水球を始めた。選手権大会には小学5年生から出場し、今回で5回目。161センチから力強いシュートを打てることや、ミドルやロングシュートも狙えるシュートレンジの広さが武器になっている。

 島袋は5歳ごろから水泳を始め、小学6年生の時にコーチの勧めで水球を始めた。瞬発力で相手を置き去りにするスピードを武器に、サイドを駆け上がる。 原田学園のメンバーとは大会前日しか練習できないことがほとんどだ。日頃から練習できるチームとは違い、戦術やチームワークを確認し合う時間が少ない。短い合同練習の中で戦術や役割の確認に集中し、試合では大きな声で明確な指示を出すことで、練習の少なさをカバーする。

 2人はそれぞれのクラブで練習し、週に1、2回は那覇商業で、県内のクラブチームと那覇西高、那覇商業高と一緒に鍛錬する。女子の競技者が少ないため、男子とプレーすることが多い。女子水球は2019年の茨城国体から正式種目になる。那覇西高の永井敦監督は「全国大会を経験した選手が練習にいることは、県内の競技力向上にもつながる」と2人の活躍に期待している。

 今回初めて全国に挑む島袋は「持ち味の速さで攻撃し、1点でも多くシュートを決めたい」と誓う。原田学園の主力で主将を務める砂邊は「みんなをまとめながらも得点にこだわりたい。他のチームの監督から『この子はすごい』と思われる試合をしたい」と力強く語った。

 選手権大会には砂邊、島袋以外に男子の沖縄選抜が出場する。