宜野湾市議会が抗議 米軍ヘリ窓落下 全議員で海兵隊など巡る


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普天間第二小米軍ヘリ窓落下に、全会一致で抗議決議を可決する宜野湾市議会=15日午前10時すぎ、市議会

 【中部】沖縄県の普天間第二小学校に米軍CH53大型ヘリの窓が落下した事故を巡り、宜野湾市議会(大城政利議長)は15日、全議員で米軍キャンプ瑞慶覧の在沖米海兵隊司令部や沖縄防衛局、外務省沖縄事務所、在沖米総領事館を訪れ抗議した。大城議長は「(普天間飛行場の)全機種の飛行を停止するべきだ」と訴え、被害者への謝罪や普天間飛行場の一日も早い閉鎖・返還を求めた。午前に抗議決議と意見書を全会一致で可決した。

 大城議長らによると、対応した在沖米海兵隊司令部のロナルド・アップリング政務外交部渉外統括官とレベッカ・ガルシア広報部長は全機種の飛行停止要求に「(事故を起こした機体と同型の)CH53Eは原因を公表し、安全が確認されるまで飛ばさない」と述べるにとどめた。騒音防止協定(騒音規制措置)について「夜10時以降飛ばすなという意味ではなく、最低限考慮するという意味だ」などと説明し、ただし書きを根拠に夜間飛行を正当化するような説明もしたという。

 意見書を受け取った中嶋浩一郎沖縄防衛局長は「校舎や校庭の上空を飛行しないようにとの学校の要望は、これまでの取り決めを順守していけば可能だ」と答えた。外務省沖縄事務所で市議らは「事故が起こっても飛行停止させることができない日本政府。なぜ政府は米軍に『飛ばすな』と言えないのか」と追及。対応した井関至康副所長は「私にも小学生の子が2人いる。恐ろしいと思うのは当然だ。おわびする」としたが、理由の説明はなかった。