普天間第二小学校へのヘリコプター窓落下事故の原因について、米軍が人為的ミスだったと沖縄県に伝えていたことが18日、分かった。富川盛武副知事が18日朝、県庁で記者団に対し明らかにした。
富川氏によると、17日に在沖海兵隊太平洋基地司令官のポール・ロック准将から電話があり、事故原因と事故を受けて飛行を控えていたCH53E大型輸送ヘリコプター同型機の飛行再開方針を18日に発表することを報告したという。
富川副知事によると、ロック氏は事故原因について「ヒューマンエラー(人為的ミス)だ。マニュアルの点検の手順の中でミスがあった」などと説明したという。
一方、普天間第二小学校がある宜野湾市に対しては、18日午前9時現在、米軍から通知はない。
翁長雄志知事は18日午前9時すぎに登庁した際、記者団に対し、CH53の飛行再開について「とんでもない話だ。米軍は良き隣人ではなく、日本政府にも当事者能力がない」と憤りを示した。
富川氏は「県民は納得できない。県としてもこれから対応を協議するが、これまでとは違った強い対応をしないといけないかもしれない」と語った。【琉球新報電子版】