米軍ヘリ窓落下 29日に抗議市民大会 教育団体など呼び掛け


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普天間第二小に米軍ヘリの窓が落下した事故を受けた市民大会への賛同団体を募る県高校PTA連合会の仲西春雅会長(左から4人目)ら=22日、那覇市の県庁記者クラブ

 沖縄県高校PTA連合会の仲西春雅会長らが22日、県庁記者クラブで記者会見を開き、宜野湾市立普天間第二小学校への米軍ヘリ窓落下などに抗議する市民大会を29日午後2時から開くことを発表した。場所は調整中。教育関連6団体で構成する実行委員会が主催する。米軍機が学校上空を飛行しないよう求める決議を予定している。実行委員会では、市民大会に参加する賛同団体を募っている。

 22日現在、実行委員会は県高校PTA連合会、緑ヶ丘保育園、沖教組、県高教組、県退職教職員会、県高校障害児学校退職教職員会で構成する。県婦人連合会や9・29県民大会決議を実現させる会などが賛同団体に入る予定だ。

 会場を普天間第二小の運動場で調整中だが、現時点で使用許可は得られていない。同小での開催が難しい場合は、宜野湾市役所前広場などを検討している。

 会見で仲西会長は「学校上空を飛ばないように求める。集会を開き、目に見える形で教育現場から声を上げていく」と強調した。

 普天間第二小の近くに住み、孫が同校に通う県高校障害児学校退職教職員会の安次嶺美代子事務局次長は「(窓落下の)一報を受けた時、がたがた震えた」とすぐに地元の知人らに電話したと明かした。「体育の授業も安心して受けられないのはもってのほかだ。米軍は『可能な限り』ではなく、学校施設、民間上空は飛ばないと確約してほしい」と訴えた。実行委は賛同団体を募り、26日午前までに名乗りを上げてほしいと呼び掛けている。問い合わせは県高教組(電話)098(887)1661。