宮本(沖縄工出)大会新で王者 全日本大学対抗重量挙げ


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男子77キロ級で優勝した宮本昌典(日本ウエイトリフティング協会提供)

 重量挙げの第63回全日本大学選手権対抗選手権と第18回同女子選手権は23日、埼玉県のサイデン化学アリーナで行い、男子77キロ級で宮本昌典(沖縄工高―東京国際大)が全て大会新でジュニア新記録となる326キロ(スナッチ146キロ、ジャーク180キロ)で優勝した。同85キロ級の大城翔吾(南部工―法政大)もトータル302(137、165)で頂点に立った。女子48キロ級の赤嶺桃香(宮古高―日体大)はトータル130(60、70)で2位だった。22日に行われた男子69キロ級の知念勇樹(大阪・関大一高―早稲田大)がトータル269キロで3位だった。

◆目標達成し声弾ませる 宮本、今年最後で自己新達成
 全て大会新で、ジュニア日本新となる記録で優勝した宮本昌典だが、この大会は結果よりも自分の目標としているトータル330キロ超えを目指していた。ジャークは練習でも上げたことのない180キロを3本目の試技で成功。スナッチはこれまでの練習で150キロを上げており、これで330キロに届いた。「今年の目標を達成できた」と声を弾ませた。

 9月に腰椎を疲労骨折し、完全復活に近づいたのは11月後半。スナッチ3本目で151キロを失敗したのは「気持ちが高ぶりすぎた」ことが原因だという。久しぶりの大会でミスしたが、これで冷静さを取り戻し、ジャークの自己新記録につなげた。

 好成績で年内最後を締めくくった。「自分の伸びしろをさらに感じた大会だった。次の目標は年明けに考えます」と来年の飛躍を誓った。