【糸満】新年を前に沖縄県糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂(座安毅所長)で26日、沖縄平和祈念像のほこりを払う「浄(きよ)め」が行われた。沖縄バスのバスガイドや県工芸振興センターの職員、祈念堂の職員ら計12人が黙とうをささげた後、平和を願いながら像のほこりを拭き取った。
「浄め」は、慰霊の日の前と年末の年2回行われている。故山田真山画伯の下で沖縄平和祈念像の制作に携わった県立芸術大学の糸数政次教授(63)は「像の漆やひび割れなどを確認しながら毎回『浄め』に参加している。像の状態は安定しており、新しい年を安心して迎えられる」と語った。
バスガイドの天久弘美さん(58)は「来年の世界平和と争い事がない一年になるよう願いを込めた」と話した。
平和祈念堂では31日午後10時から1月1日午前1時まで第40回摩文仁・火と鐘のまつり(沖縄協会主催)が開かれる。