社会

犬処分減へボランティア奮闘 SNS駆使して里親探し 宮古島アニマルレスキューチーム

保健所から引き取った犬たちをかわいがる呉屋順子代表(右)と緒方久子さん=沖縄県宮古島市城辺

 沖縄県宮古島市では犬の放し飼いがまだ多く、保健所へ収容される犬が多い。収容後、病死または殺処分(終末処分)される犬の数も突出している。そんな同市の現状を変えようと、ボランティアグループ「宮古島アニマルレスキューチーム」(MART、呉屋順子代表)が活動している。保健所からの引き出し、新たな飼い主捜しなどの取り組みで、宮古島市でも殺処分数は減少に転じている。呉屋代表は「放し飼いはやめてほしい」と呼び掛けている。

 宮古保健所は収容犬を登録されたボランティアに譲渡できるよう、2017年9月に規則を改定し、MARTは登録団体の第1号となった。保健所に収容された犬を自前のシェルターに引き取り、SNSを駆使して全国各地の飼い主に送り出す宮古唯一の団体として活動している。シェルターは呉屋代表が理事長を務めるNPO法人「ラヴィーダ」(市城辺)内にある。

 MARTの活動前から犬の終末処分数は減少傾向にあったが、MARTの活動で処分数は劇的に減り、17年の殺処分は数匹にとどまった。MARTは17年9月から72匹の犬を引き出し、飼い主に送り出した。12月25日現在、シェルターには44匹がいる。ボランティアの緒方久子さん(60)は「宮古島の犬の収容数は東京都と同程度で子犬でさえ殺処分される。少しでも命を救いたい」と力を込める。

 MARTは保健所から引き出した犬に病気予防のワクチンを接種し、オス犬には去勢手術を施す。これらの費用は募金で賄われるが、スタッフが自腹を切る場合もある。飼い主はフェイスブックやインスタグラム、ブログなどで募集する。ネットを介して全国の保護ボランティアとつながっており、飼い主のほとんどが県外で見つかる。

 呉屋代表は「飼い主は最低限、去勢と狂犬病の予防接種を受けさせてほしい。殺処分ゼロを目指しているが、私たちだけでは無理だ。飼い主の意識が変わってほしい」と呼び掛けている。問い合わせはMART(電話)090(9789)4097。(梅田正覚)



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