【北中城】家庭の掃除や整理収納のルール作りを請け負う合同会社「暮らしかたらぼ」(沖縄県北中城村、根原典枝代表)に、社員指導や外部向けセミナーを担う“掃除のプロ”がいる。同社のおうちみがきトレーナー、比嘉理絵さん(40)=同村=だ。掃除のこつは「汚れがたまってからやるのではなく、日頃からこつこつやること」。自身は4児の母でもある比嘉さん。「家族みんなでやって、子どもに掃除の習慣を身に付けさせてあげてほしい」と勧める。
同社は2010年創業。家事代行だけでなく、いかに家庭で気持ちよく、効率良く掃除や収納に取り組めるかといった普及もしている。比嘉さんはこれまで沖縄全域で約300部屋を磨き上げ、現在は家の清掃を担う「おうちみがきマイスター」の育成に注力する。
前職はエステティシャンだった比嘉さん。平日は仕事に注力し、家の掃除は日曜日に朝から晩まで時間をかけて行っていた。「それで疲れてしまい、翌日の月曜まで疲れが残っていた」と振り返る。そんな比嘉さんが勧める掃除の仕方は「毎日の家事に作業を一つプラスすること」だ。
例えばキッチン。毎回食器を洗った後、シンクの水を拭き取るだけで水あかが付きにくくなる。トイレも用を足した後にトイレットペーパーで便器を拭くだけで効果がある。「こつこつやれば大掃除もほとんどやらなくていい」と言う。
「掃除は一生やらないといけない」との観点から、子どもへの習慣付けの大切さも呼び掛ける。「掃除や整理の習慣は日常生活だけでなく、仕事でも生かされる。子どもには『やりなさい』ではなく『一緒にやりましょう』と言うことが大事。家族一緒に取り組み、掃除のやり方やきれいになる気持ち良さを教えてあげてほしい」と語った。