バスケットボールの第93回天皇杯・第84回皇后杯全日本選手権(日本バスケットボール協会主催、共同通信社共催)ファイナルラウンド第1日は4日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで男子の準々決勝がBリーグ1部(B1)勢の対戦で行われ、琉球ゴールデンキングスは前回準優勝の川崎ブレイブサンダースに61―81で敗れた。2連覇を狙う千葉は栃木を76―71で退け、6日の準決勝に進んだ。三河は96―72で新潟を圧倒。京都は西宮を95―72で下した。準決勝は京都―千葉、三河―川崎の組み合わせとなった。
◆中盤の決定率 勝敗分ける/2Q失速 リズム停滞
インもミドルもアウトもシュートを外さない川崎に対し、キングスの攻撃やシュートはわずかに精彩を欠き、リングにはじかれ続けた。互角の戦いだったが中盤からのシュート決定率の違いが勝敗を大きく分けた。岸本隆一主将は「準備してきただけに、こんなはずでは」と語り、「対応する力が足りなかった」と振り返った。
1発勝負の天皇杯。早い時間で主導権を握るのが鍵だった。キングスはファウルはかさんだものの、厚い守備からリズムを作り、二ノ宮康平や津山尚太の3点弾が光る。しかし2Qは内外のシュートがことごとく外れ、リーグ戦ではインサイドで力を見せた外国人勢も抑えられ、点が伸びない。2Qだけのスコアは21―6とリズムが停滞した。
後半、ゾーン守備に切り替えるも川崎の外角シュートの勢いを止められない。守備で激しいプレスを継続したキングスに対し、川崎の各選手は体が流れても高い決定力を維持し続けた。
苦しい展開が続いた攻撃に石崎巧は「攻撃で解決するという自分の責任を果たせなかった」と振り返った。ゲーム全体には「自分たちの攻め方やシュートをいかに徹底できるか。判断の悪いシュートを打ったことはバスケの理解力が足りなかった」と、反省の言葉が続いた。
【男子】
▽準々決勝
川崎(B1)
81―61(18―23,21―6,26―16,16―16)
キングス(B1)