成人の日 母の手織りで晴れ姿 仲島、新垣さんら


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(左から)新垣ミナ子さん、美南海さん、仲島みずほさん、孝美さん。母手作りの南風原花織に紅型の帯を合わせた =7日、南風原町立中央公民館

 【南風原】南風原町喜屋武の野原織物工房で働く仲島孝美さん(47)と新垣ミナ子さん(46)が、娘のみずほさん(20)と美南海さん(20)のために手織りの南風原花織の振り袖を贈った。7日の町成人式に参加した娘の振り袖姿に新垣さん、仲島さんは「感無量。親にしてくれてありがとう」「本当にうれしい」とそれぞれ語った。

 約2年前から工房の野原俊雄代表が2人に振り袖を織ることを提案。「せっかくこの仕事をしているから作りたかった」(仲島さん)と、10月ごろから娘の花織を織り始めたという。

 使う糸の色はそれぞれ娘に選んでもらい、縦糸と横糸に2色ずつ使う喜屋武八枚と呼ばれる喜屋武伝統の織り方で作った。

 みずほさんは「喜屋武八枚のことも初めて知った。親が一から作ってくれたのでうれしい」と笑顔で語った。美南海さんも「南風原の伝統を身に着けて成人式を迎えられてうれしい」と話し、母に笑顔で感謝した。