米保守系有力シンクタンクのケイトー研究所で上級研究員を務めるダグ・バンドー氏は8日、宜野湾市の沖縄国際大学や緑ヶ丘保育園を訪れ、基地負担の現状を確認した。保育園の保護者から米軍機の飛行停止実現へ助言を求められたバンドー氏は「日本の首相が『海兵隊を動かしてくれ』と言えば、米政府としても動かなければならなくなる。多くの日本国民を巻き込めば、安倍晋三首相も米政府に伝えなければならなくなるだろう」と答えた。
相次ぐ米軍機のトラブルについては「沖縄だけではなく、基地がある所では起きる。沖縄に関して言えば、あまりにも人々の生活に基地が近い」と語った。
バンドー氏は沖国大で、佐藤学教授と意見交換した。昨年12月に米軍機からとみられる円筒状の物体が落下している緑ヶ丘保育園では、神谷武宏園長や保護者らから落下当時の状況を聞いた。
視察後、バンドー氏は「恒常的に飛行が確認でき、子どもの成長にとっては非常に不都合。住民に悪い環境だと思う」と指摘した。