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重量挙げ 糸数、金へ進化誓う 目標310キロ目指し始動

2018年シーズンや東京五輪への意気込みを語る糸数陽一=12日、那覇市の県体協スポーツ会館

 昨年11月に米国であった重量挙げの世界選手権の62キロ級で銀メダルを獲得した糸数陽一(豊見城高―日本大出、警視庁)が12日、国頭村で行われている男子日本代表の合宿に参加するため沖縄入りした。「新年に地元の沖縄で合宿できるのはありがたい。力を蓄えてここからいい1年にしたい」と今シーズンに向け意気込んだ。

 2016年のリオ五輪で4位となった糸数は、17年も沖縄合宿で1年を始めた。5月には第1肋骨(ろっこつ)にひびが入り、万全ではなかったが、全日本選手権の62キロ級で4年連続5度目の優勝を果たした。減量による体のダメージを防ぐために、69キロ級と階級を一つ上げた10月のえひめ国体でも優勝し、国体3連覇と貫禄を見せつけた。

 11月の世界選手権ではスナッチ134キロ、ジャーク165キロのトータル299キロを挙げたものの、コロンビアの選手にトータルで1キロかわされ、金メダルを逃した。36年ぶりの日本男子選手の世界選手権でのメダルにも「メダルが取れてうれしかったが、記録の面で五輪を超えられなかったのは、すごく悔しい」

 昨年はけがの影響で自身の62キロ級で持つトータル302キロの自己ベストを更新できなかった。練習はもちろん、食事や練習後のケアなど細かいところを見つめ直す。さらに陸上や競泳などほかの競技の選手と練習することで刺激を受けている。沖縄合宿で基礎体力をつけ、けがをしない練習と調整をし、最高の状態で試合に臨むことを目指す。「ベストを超えて目標の310キロができれば、世界と戦える」と言葉に力がこもる。

 世界選手権銀メダルで周囲の期待はますます高くなるが「期待に押しつぶされることなく、それに応えてこそ、真のチャンピオン、トップアスリートの役目」ときっぱり。今シーズン、そして東京五輪に向け「県民に夢と希望、感動を与えられるように頑張っていきたい」と沖縄が誇る王者は語った。

 男子日本代表合宿は8日から国頭村のくいなエコ・スポレク公園で始まり、県勢は糸数と知念光亮(豊見城高―沖国大)が参加する。