考える力 新聞から 名護でNIEフォーラム


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1、8年合同の国語の授業で記事を読む子どもたち=17日午後、名護市の緑風学園(中川大祐撮影)

 新聞を活用した授業実践を学び合う「2017年度沖縄県NIE実践フォーラム」(県NIE推進協議会主催)が17日、名護市の小中一貫校、緑風学園で開かれ、公開授業、授業研究会、全体会が行われた。県内の教員ら約100人が参加し、NIE(教育に新聞を)の活動を通して、子どもたちの考える力、表現する力を育む授業について理解を深めた。

 公開授業では児童、生徒らは真剣な表情で記事を読みながら、積極的にワークショップや発表に取り組んだ。小中一貫校の特色を生かし、1年と8年が合同で授業を行う様子も公開された。授業研究会ではNIEアドバイザーが各授業を振り返り、助言した。

 県NIE推進協議会の山内彰会長は全体会で「公開授業では教科書を飛び越え、多様な視点から学ぶアクティブ・ラーニングそのものがあった。多様性と総覧性のある新聞は第2の教科書であり、生涯学習の基礎になる」と講評した。

 同校の渡具知久浩校長は「NIE活動は、子どもたちが社会から課題を見つけ、他者と交流しながら多面的に学ぶために有効な手段だ」と述べた。