米軍、降下訓練を強行 今年初、不時着機と同型使用 津堅沖


この記事を書いた人 大森 茂夫
津堅島沖上空を飛ぶ米軍UH1Yヘリから次々とパラシュートで降下する米兵=18日午後2時20分ごろ、うるま市勝連津堅島沖(又吉康秀撮影)

 【うるま】米軍は18日、うるま市の津堅島訓練場水域で今年初のパラシュート降下訓練を実施した。訓練は、6日に伊計島の海岸に不時着した米軍UH1Yヘリコプターの同型機を使用した。不時着直後の訓練の強行に市民の怒りが高まっている。

 訓練は午後1時20分ごろから約1時間半、5回にわたって実施された。米軍ヘリから、パラシュートを着けた兵士が3人ずつ、海域めがけて降下しているのが確認された。

 沖縄防衛局は5日、米軍から津堅島訓練場周辺での訓練実施の報告を受け、市や漁協など関係機関に連絡した。17日に発表された航空情報(ノータム)を基に降下訓練についても連絡した。

 市は18日午前、防衛局を通じ、訓練中止を口頭で求めた。県は18日午前、同水域周辺で津堅島への定期船や漁船が航行していることから、訓練を実施しないよう沖縄防衛局に中止を要請した。訓練終了後、防衛局から、計15人の兵士が訓練で確認されたと連絡があった。