宮城 久緒 
【東京】小野寺五典防衛相は１９日の会見で、沖縄防衛局が１８日に確認した宜野湾市の普天間第二小学校上空での米軍ヘリ３機の飛行について米側が否定していることについて、監視カメラの映像を提供し再確認を求めていると明らかにした。米側が事実認定していない状況での申し入れは「常にしっかり見ているぞと米側にメッセージとして伝わるものだと思う」とくぎを刺した。
学校上空の飛行については「米側が私どもが求める飛行をしていない」と問題視。米側がパイロットの証言やレーダー航跡を根拠に否定していることには「レーダーの記録が本当にメートル単位で確実なものでもないと思う。一番確実なのは校庭で遊んでいる子どもたちが不安に思うかどうかだ」などと指摘した。
今後も米側が学校上空の飛行を否定した場合についても「私どもの判断でこのような飛び方はやめてほしいと求めたい」と防衛省の判断で申し入れする考えを示した。ただ、これまで以上の踏み込んだ対応は示さなかった。
同時に、米海兵隊も操縦士や搭乗員に対して学校上空の飛行を避けるよう指示していると「承知している」とも説明した。【琉球新報電子版】
