糸満4児童 メダルに笑顔 国際短編映像コンクール 日本唯一の受賞


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 【糸満】子どもたちが5分以内の映像で平和のメッセージを伝える短編映像コンクール「グローバルフィルムフェスティバル2017」(国際NGO平和団体ピースメーカー主催)で入賞した糸満市内の小学生4人にこのほど、入賞盾とメダルが届いた。同フェスティバルには世界16カ国から応募があった。日本からは糸満市の4人が唯一の受賞となり、西崎太陽児童センターは喜びに沸いた。

平和をテーマにした短編映像コンクールで入賞した(右から)岩本白矩君、大城宗起君、小波津愛美さん、赤嶺来夏さん=糸満市の西崎太陽児童センター

 4人は、糸満市地域連携協議会が実施した「子供映像クリエイタースクール」の受講生。2017年5月から9月まで、市内の小学3年から中学3年までの児童生徒ら10人が西崎太陽児童センターで映像製作について学んだ。グローバルフィルムフェスティバルには8人が出品。6人がエントリーされ、4人が受賞した。

 9~13歳の部には約150点の応募があり、西崎小3年の岩本白矩(はく)君の「平和の島」が最高賞に当たる名誉賞に輝いた。岩本君は「名誉賞を取れるとは思わなかったのでうれしい。来年も挑戦したい」と喜びを語った。

 8歳以上の部には約120点が出品され、潮平小6年の赤嶺来夏(らいか)さんが3位、潮平小5年の小波津愛美さんと西崎小4年の大城宗起君が4位を受賞した。

 赤嶺さんは「賞をもらえてほっとしている。もっと長い作品を作りたい」と抱負を語った。小波津さんは「平和になるためには人を傷つける言葉などを言ってはいけないことを学んだ」と話した。大城君は「びっくりした映像作品はおもしろい」と笑顔を見せた。

 講師を務めた子供社長クリエイタースクール(宜野湾市)の仲宗根美幸代表(41)は「子どもたちには『思っていることをそのまま動画にしたらどうか』とアドバイスした。8人のうち6人がエントリーされ、指導したかいがあった」と受賞を喜んだ。スクールとしては2016年の宜野湾市の1期生に続き、2年連続の受賞となった。