中高生が加工食品販売 大宜味村産業まつり 地場産品生かす


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 【大宜味】第27回大宜味村産業まつり(主催・同実行委員会)が20、21の両日、旧大宜味小学校グラウンドで開かれた。まつりでは、地元の中高校生らが自分たちで作った製品を販売し、訪れた人の注目を集めた。

シークヮーサー酢の販売で意気込む大宜味中1年の生徒ら=21日、旧大宜味小学校グラウンド
カラキの加工食品をアピールする北部農林高、辺土名高の生徒ら

 大宜味中学校1年生27人は、総合の授業で開発、コープおきなわなどの協力で商品化した「シークヮーサー酢」を先行販売した。午前10時のオープンと同時に長い列ができ、2日間で約400本を売り上げた。同中1年の平良音雄(ねお)さんと金城篤紀(あつき)さんは「自分たちで作った自慢の製品。完売まで頑張る」と意気込んでいた。

 名護市から家族連れで来場した久高秀樹さん(55)は、「まろやかで飲みやすく、すっきりした味でおいしい」と感想を述べた。

 辺土名高校と北部農林高校の生徒らは、大宜味村カラキ活用推進協議会と連携し開発している加工食品の試食会を行った。辺土名高は昨年度から食物部の活動で「地産地消プロジェクト」を立ち上げ、シークヮーサー饅頭(まんじゅう)も考案。辺土名高校2年の友寄鈴香(りんか)さんらは「あんこに入れるカラキ(シナモンの一種)の量などを工夫し何十回も試作した。子どもからお年寄りまでおいしく食べていただけるお菓子になっていると思う」と話した。

 NPO法人沖縄有用植物研究会の與儀大志さんは「昔から親しまれているカラキの加工食品を、辺土名高と北部農林高に依頼して作っていただいた。地元の若い力を借りて活性化につなげていきたい」と期待を込めた。(安里郁江通信員)