【アメリカ】カメヤ、与那嶺さん表彰 今年の“人”選出 北米県人新年会


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マンオブザ・イヤーに選ばれたヘラルド・カメヤさん(左から2人目)とウーマンオブザ・イヤーの与那嶺恵子さん(同3人目)

 北米沖縄県人会恒例の新年祝賀会と役員就任宣誓式が21日、カリフォルニア州ロサンゼルスの隣接都市モンテベロ市にあるクワイエットキャノン・レストランで盛大に開催され、550人余が参加した。祝賀会は「かじゃで風」の古典音楽斉唱で開幕し、舞踊「ごえん節」「ゆらていく節」の舞が披露された。

 2018年の役員には國吉信義理事とポール・玉栄理事に代わり、ブライヤン・アラカキ、ロビン・アラカキの両氏が新たに理事に就任した。

 婦人部長には島美恵子さんが就いた。役員はエディ・神谷会長(67)のリードで宣誓が行われた。退任した理事・役員には感謝状が贈られた。

 神谷会長は「17年は会長就任の初年でイベントの多い年であった。総領事公邸での沖縄の日本復帰45周年記念式典や、ロサンゼルス交響楽団への基金集めなどが強く印象に残っている。特に山内優子事務局長のリードが大変、素晴らしかった。18年も引き続き皆様のご協力を切にお願いしたい」とあいさつした。

 今年のマン・オブ・ザ・イヤーにヘラルド・カメヤさん(78)、ウーマンオブザ・イヤーに与那嶺恵子さん(73)がそれぞれ選ばれ、カリフォルニア州下院議員のアル・ムラツチさんが表彰状を授与した。カメヤさんはハワイ生まれで、10年ほど前から県人会の理事やビルディング管理部の一員として貢献してきた。与那嶺さんは県人会芸能部の部長を務めるなど、長年にわたり琉球舞踊の指導者として尽くしてきた。

 在ロサンゼルス日本国総領事館の高橋真奈美さんと県人会協議会の芥川義則会長(83)が代表であいさつし、鏡開きで酒だるが開かれ、乾杯した。

 午後からは琉球民謡、舞踊、祭り太鼓、空手の演武、コーラス、カラオケ、ラッフル抽選会などが行われた。ジョセフ・ジョーンズさんとアキコ・ヤマウチさんによる「ニセイオドリ砂辺の浜」、岩崎カンナさんらによる組踊尚巴志王から「ダイナミック・リュウキュウ」、ミシェル・ヤマシロさんによる「加那ヨー」が披露された。民謡では「小浜節」や「とぅばらーま」、「うちなー」などが人気を博し、盛り上がった。

 琉球国祭太鼓が「海の声」や「島人の宝」の曲に合わせて、勇壮な演舞を披露。「アッチャメー」でカチャーシーした後は、全員が輪になって「てぃんさぐぬ花」を歌い締めくくった。
(当銘貞夫通信員)