沖縄市の知名度や観光客満足度の向上に向け、市観光物産振興協会(島袋隆会長)が新たな取り組みを始めている。週末に市街地を訪れる外国人向けの通訳サービスを1月から導入したほか、市をキャンプ地とするプロ野球広島東洋カープとのコラボ商品開発など物産部門の強化も進める。昨年12月に協会事務所と物産部門の拠点が移転統合されたのを機に、今後さまざまな新事業を展開していく考えだ。
英語通訳者は、地元の外国人や海外からの観光客が増える毎週金曜の午後4~8時、事務所に1人を配置し、外国語パンフレットも用意する。山田一誠事務局長は「これまで以上に開かれた協会にしたい」と話す。
同協会の新事務所は、市上地のミュージックタウン音市場1階にある空き店舗。同じく音市場にあった前事務所に比べ広さは2倍以上となった。事務所統合により職員の意思疎通も円滑となり、事業の充実強化が図られているという。
新しい事務所では物産も多く取り扱っており、現在は三線や知花花織など市の特産品のほか、会員業者が扱う商品も含め約300アイテムを扱う。今後順次増やしていく予定。他市町村の観光協会と協力してお互いの特産品を売るなど連携も模索しており、既にうるま市観光協会とは実施する報告で調整済みだ。
2月にはカープのキャンプに合わせ、エイサーのキャラクター「エイ坊」とのコラボ商品を限定発売する。市をホームタウンとする琉球ゴールデンキングスのグッズも扱えるよう、現在球団と交渉を進めている。
島袋会長は「観光協会と物産振興会が統合して3年がたつが、これまでは意思疎通が難しかった。今後は文字通り一体となり、市を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。