【ブラジル】琉舞、食事で交流 南城市民会敬老会に180人


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 ブラジル南城市民会(与那嶺真次会長)の第2回新年祝賀会と第8回敬老会が1月28日、サンパウロ州ジアデーマ市のブラジル沖縄文化センターで行われ、約180人が集まった。

ブラジル南城市民会の敬老会に参加した敬老者ら=1月28日、サンパウロ州ジアデーマ市のブラジル沖縄文化センター

 糸数ニュートンさん(43)=旧玉城村字船越3世=と久場美紀カレンさん(22)=旧玉城村字屋嘉部3世=がポルトガル語と日本語で司会を務めた。実行委員長の勢理客功さん(69)=旧佐敷村字新里出身=と、与那嶺会長(68)=母方から旧佐敷村字仲伊保3世=があいさつした。比嘉優さん(83)=旧玉城村字垣花出身=が乾杯の音頭を取った。

 与那嶺会長は「沖縄は元に戻るという文化があり、子孫の生活がゆとりを持てる時代になると、ムートゥヤーや沖縄に目を向ける時代になると思う。チュイタシキタシキ・ユイマールの思いで生活を」と話した。

 食事を挟みながら、知念アキラさん(77)=旧大里村南風原2世=から自身の母親についてポルトガル語・日本語・英語の3カ国語で書いた書籍「ブラジルのある日本人女性教師の物語」について報告があり、各家族に1冊ずつ配られた。

 敬老会では、出席した80歳以上のお年寄り26人に記念品が贈られた。代表して久場政忠さん(82)=旧佐敷村出身=が謝辞を述べた。出席者らはカラオケを楽しんだり、子どもたちは童謡「手のひらを太陽に」や沖縄の「安里屋ユンタ」を歌ったりしていた。

 太圭琉華の会伊集ジュリアーナ琉舞道場の舞踊や琉球國祭り太鼓の演舞も披露された。知念敏剛さん(80)=旧大里村字真境名=が「今回初めて参加したが、今後はカラオケを持って来て、風の吹き具合で参加したい」と閉会のあいさつをした。(城間セルソ明秀通信員)