ペルーから沖縄の心、発信 若者ウチナーンチュ大会 移民史や暮らし語る


この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 貞治
ワークショップ「世界のオキナワ」でアルゼンチンの県系移民の歴史や文化などを紹介する県系人の若者たち=7日、ペルーのペルー沖縄県人会館

 「第6回世界若者ウチナーンチュ大会」(同実行委員会主催)第2日は7日、海外参加者が自国を紹介するワークショップ「世界のオキナワ」や世界の民族芸能を披露する「世界芸能フェスタ」などがペルーのリマ市郊外のペルー沖縄県人会館で開かれた。イベントを通して、参加者は沖縄移民の歴史や異文化への理解を深めた。

 アルゼンチンのブースでは、移民当時の写真や現在の様子、若者の活動を写真で伝えた。ペルーのブースでは、大きな首里城のパネルを設置し、ペルーに残る沖縄文化を報告した。同国の代表的な観光地マチュ・ピチュなども紹介した。

 沖縄から参加した嘉手納町連合青年会の仲村龍也会長(26)は「沖縄の気持ちを持っている人が世界各地にいることがすごい。沖縄の素晴らしさを再確認できた」と語り、県系コミュニティーの広がりを肌で感じていた。

 ブラジルから参加し、那覇市にルーツがある県系3世のルーカス・ジュン・上原さん(24)は「いろんな地域の移民史を聞いた。違いを知ることで県人会の維持や進化・発展の参考になる」と話した。

 「世界芸能フェスタ」では、アルゼンチン、ペルーの踊りなどが披露された。参加者は踊りを体験しながら絆を深めた。
(玉元三奈美ボリビア通信員)