両腕を失い、口で描く日本画家、南正文(まさのり)さん(享年62)の沖縄初開催の個展「よろこびの種を」(主催・南正文よろこびの種を、うちな~笑行快)が9日から浦添市美術館で始まった。20日まで。入場無料。
南さんの作品30点と、口と足で描く芸術家協会会員の作品8点、南さんの師匠で、自身も両腕を失い口で絵筆をとった大石順教尼(1888~1968)の作品4点が展示されている。
南さんの妻で「南正文よろこびの種を」代表理事の弥生さんは「沖縄で個展を開催できて本当にうれしい。正文さんも喜んでいてくれているはず」と話し、来場を呼び掛けた。
18日まで南さんの半生を描いたドキュメンタリー「天から見れば」(入江富美子監督)の上映会も予定。大人2千円、中学生以下と障がいがある人は千円。問い合わせは(電話)090(9781)6669(栗山)。