沖縄県うるま市伊計島の大泊ビーチに9日、米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの機体の一部が流れ着いた問題で、8日に機体の一部を落下させて以降、飛行していなかったオスプレイが13日午前10時21分ごろ、飛行した。以降、複数のオスプレイが次々と離陸するとみられる。
機体の一部を落下させた機体は普天間飛行場に待機した状態にあり、13日午前10時現在、修復や整備などの作業も行われていない。
米軍普天間飛行場では13日午前9時前から、機体の一部を落下させた機体以外のオスプレイの周辺に1機につき10人程度の米兵が集まり、整備や点検とみられる作業を行っているのが確認された。
在沖米海兵隊は8日に海上を飛行中、機体のエンジンの空気取り入れ口部分(約13キロ)を落下させていたことを9日、認めている。
伊計島では昨年1月と今年1月にも米軍ヘリの不時着があった。さらに昨年12月には宜野湾市内の保育園や普天間第二小学校に米軍ヘリの部品が落下するなど、米軍絡みの不時着や事故などが相次いでおり、県民の不安や怒りは高まっていた。
問題のたびに米軍は点検整備や安全確認を徹底して行ったことを強調した上で、数日後にも飛行や訓練を再開してきた。それでも事故が相次ぐことに対し、米軍の安全管理体制の甘さを指摘する声も強くなっていた。【琉球新報電子版】