「12年 夢のよう」 古謝南城市長 退庁式、目に涙


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集まった職員らと記念撮影する南城市の古謝景春市長(前列左)と具志堅兼栄副市長(同右)=9日、南城市玉城庁舎

 【南城】任期満了を迎えた古謝景春南城市長の退庁式が9日、同市の玉城・大里の両庁舎で開かれた=写真。退庁式で古謝市長は「(市長就任から)これまでの12年を考えると夢のよう。常に10年、20年先を見据えてやってきた。感慨深い」と、目に涙を浮かべながらあいさつした。

 古謝市長は2006年、4町村が合併して誕生した南城市の初代市長に就任、3期12年を務めた。県市長会会長、全国市長会副会長も務めた。古謝市長は集まった市職員に対し「新しいスタートだ。市民にとって将来何が必要なのかを考え、みんなで力を合わせて市民のために頑張ってほしい」と呼び掛けた。

 具志堅兼栄副市長も10日付で退任した。具志堅副市長は職員に対し「12年の(南城市の)実績は市長と職員が『南城市をいい街にする』とやってきたからだ」と感謝を伝えた。

 市職員からは、花束や当日朝に取れたばかりのキハダマグロなどが贈られた。玉城庁舎では、職員が2人を胴上げをして労をねぎらう場面もあった。