【ボリビア】「移民発祥」誇り継承 金武町人会 研修生を歓迎


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金武町からの研修生2人を歓迎するボリビア金武町人会のメンバー=4日、ボリビアのテラミアリゾート

 ボリビア金武町人会恒例の「新年会」が4日、テラミアリゾートで開かれた。「金武町青年海外派遣事業」で1日からボリビアを訪問し、ホームステイ中の研修生2人の歓迎会も兼ねて行われた。祖父母の故郷である金武町で「金武町海外移住者子弟等研修生受入事業」の研修生として学んだメンバーや会員ら約35人が参加し、親睦を深めた。

 研修生の紹介後、金武町青年海外派遣研修生OBから町旗が寄贈された。

 金武町は沖縄移民発祥の地として知られ、沖縄から初めて移民をハワイに送り出した12月5日を「金武町移民の日」と制定。同町が2010~18年までに海外に派遣している研修生は16人に上る。研修生は毎年1~2月、ボリビア、ペルー、アルゼンチン、ブラジル、米国(ロサンゼルス)の5カ国を1カ月かけて訪問し、町人会と交流を深める。

 2度目のボリビア訪問となる仲村明さん=町金武区、沖縄キリスト教学院大3年=は、「ボリビアの日本語学校で日本語や文化継承をどう教えているか知りたい」とあいさつ。島袋桃緋さん=町伊芸区、名桜大2年=は「ウチナーンチュがここでどのように沖縄県人としてのアイデンティティーを持っているか知りたい」と話した。

 町人会の山城浩会長(52)は「これからも金武町と関係が続くように交流していきましょう」と熱く歓迎し、会の発展を願った。

 研修生はオキナワ第1・第2・第3移住地で金武町人会会員の家でホームステイし、10日まで滞在する。(玉元三奈美通信員)