オスプレイ機体一部落下 沖縄県、きょう国に抗議


この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 貞治
部品を落下させたとみられる機体のエンジン部分を点検する要員=12日午後3時10分ごろ、沖縄県宜野湾市の普天間飛行場

 米軍普天間飛行場所属の輸送機MV22オスプレイが8日に沖縄県うるま市伊計島海岸に機体の一部を落下させた問題で、沖縄県は13日、県庁に川田司外務省沖縄担当大使と中嶋浩一郎沖縄防衛局長を呼んで抗議する。富川盛武副知事が対応する予定で、落下させたオスプレイを直ちに飛行停止し、点検するよう求める。米軍も呼び出しているが、12日時点で応答はない。

 抗議要請で県は、以前から繰り返し求めている全機種の緊急点検とその間の飛行停止も求める姿勢は崩していないが、特に今回落下させたオスプレイについての飛行停止と点検を求める構えだ。

 翁長雄志知事は落下事故を受けて9日に「日本政府は当事者能力がない、全て米軍の言う通りだ」と日本政府の主体性のなさを批判していた。

 米軍普天間飛行場では12日、オスプレイの飛行はなかったが、整備要員とみられる兵士らが駐機場でオスプレイの機体を点検する様子が確認された。

 午後3時頃には、部品を落下させたとみられる機体で要員らがエンジン周辺を点検していた。駐機している他の機体でも順次、エンジン周辺や落下した空気取り入れ口などを確認する様子が見られた。