宮古島・保良鉱山「陸自弾薬庫断念を」 住民ら80人集会


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拳を突き上げて、陸自弾薬庫の配備反対を訴える住民ら=18日、宮古島市城辺の保良公民館

 【宮古島】沖縄県宮古島市城辺の保良鉱山に陸上自衛隊弾薬庫を配備する計画に対し、地元住民でつくる「ミサイル・弾薬庫配備反対住民の会」は18日、住民集会とデモ行進を市城辺で開催した。保良公民館で開かれた集会には保良住民を中心に約80人が参加し、計画の断念へ向けて気勢を上げた。午前中にはデモ行進も行われ、鉱山前などで「弾薬庫配備反対」などと声を上げた。

 集会では、元自衛官や市民でつくる「ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン」の井筒高雄代表と保良出身の垣花豊順琉球大名誉教授が講演した。

 元陸自レンジャー隊員の井筒代表は、鉱山と集落が約200メートルしか離れていないことを引き合いに「有事の際、周辺住民はどこに逃げるのか。市長も含めて、避難方法や補償の問題などを防衛省と交渉するべきだ」と指摘した。

 「―住民の会」の下地博盛共同代表は「個人には安心安全な生活を生きる権利がある。これからの生活もそうであってほしいので、弾薬庫反対だ」と強調した。