「島上空飛行停止を」 与勝18自治会が抗議 オスプレイ機体一部落下


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高木健司沖縄防衛局次長(左)に抗議する玉城正則伊計自治会長=21日、嘉手納町の沖縄防衛局

 【中部】沖縄県の米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイのエンジンの空気取り入れ口が落下し、うるま市伊計島に漂着した問題を受け、伊計自治会と伊計を含む与勝地域18自治会が21日、沖縄防衛局を訪れ、米軍機が島上空を飛ばないよう求めた。18自治会での抗議は初めて。玉城正則伊計自治会長は「今では島民は米軍機のエンジン音が聞こえると落ちないか屋外で確認する。強い憤りを覚える」と抗議した。防衛局の高木健司次長に米軍機の飛行コース変更を求める抗議文を手渡した。

 南風原自治会の牧門司会長は「島しょ地域はモズク養殖が盛んで、与勝地域は住宅密集地だ。昼夜問わない訓練や、米軍の事故の隠蔽(いんぺい)に抗議する」と強調。同地域での飛行と、津堅島海域のパラシュート降下訓練をやめるよう訴えた。

 高木次長はパラシュート降下訓練について「やめろというのは難しい」と述べるにとどめた。

 平安座自治会の五嶋眞智子自治会長は「平安座には石油備蓄基地があり、落ちたら大変だ。絶対に上空を飛ばないよう米軍に強く言ってほしい」と訴えた。