【うるま】米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイのエンジンの空気取り入れ口が落下し、うるま市伊計島に漂着した問題を受け、うるま市議会(大屋政善議長)は22日、沖縄防衛局に高木健司次長を訪ね、全米軍機の住宅地上空での飛行禁止などを求める意見書を手交した。要請には島袋俊夫うるま市長も同行した。
市議会基地対策特別委員会の喜屋武力委員長は「日米両国が対等な付き合いをし、(事故発生について)迅速に伝えるようにしてもらいたい」と訴えた。
島袋市長は、事故について(1)迅速な通報体制の確立(2)全ての米軍機の整備点検と安全管理(3)事故原因究明と再発防止策公表までの同型機の飛行停止│を求める文書を高木次長に手渡した。
島袋市長は「島民の安全のために二次被害の予防に向けた周知ができなかったことは残念だ。今後このようなことがないようにしてほしい」と話した。
高木次長は「事故原因について(米側に)情報を求めていく。同型機の飛行停止は現時点で申し入れていないが、航空機の飛行に関する安全の徹底をあらゆるレベルで継続的に求める」と陳謝した。
市議会は21日、オスプレイの部品落下事故に関する意県書と抗議決議、津堅島訓練場水域での米軍パラシュート降下訓練の中止を求める意見書と抗議決議を共に全会一致で可決した。【琉球新報電子版】