沖縄県与那原町に住む清水直人さん(39)、菜美さん(39)らの一家が地域の子育てを応援する移動型のカフェを計画している。子どもの貧困対策に取り組む団体と連携した子ども食堂の実施や不登校の子どもの支援などを通して子どもの居場所として無償提供したい考えだ。カフェは「子育て応援Cafeくじら」とし、移動販売車の購入資金120万円の支援を3月5日午前11時までインターネット上のクラウドファンディングで募集している。
横浜市に住んでいた清水さん一家は2016年5月、与那原町に移り住んだ。夫の直人さんは現在、沖縄市与儀のオキナワグランメールリゾートの和食部門に勤務し、妻の菜美さんは地域で保健師として働く。
横浜市に住んでいた11年ごろ、直人さんのギャンブル依存症が発覚、夫婦は一時、別居した。現在は依存症からの回復に成功し、子ども3人の家族5人で暮らしている。
家族の絆を取り戻した経験が、清水さん夫妻に家族が結束する大切さを実感させている。
与那原町の自宅では、長女の菜恵さん(10)、長男の陽渚太君(7)、次女の和奏ちゃん(2)が地域の子どもたちと頻繁に遊ぶ風景が日常の風景だ。地域との交流も深め、社会貢献したいとの思いが子育て支援カフェの計画のきっかけになった。
菜美さんは、現役保健師としての経験も踏まえ「精神障がい者の就労支援や引きこもりの子らの支援にもつなげたい」と話した。
クラウドファンディングのアドレスは https://readyfor.jp/projects/cafekujiraokinawa