家庭の秘蔵泡盛、審査 128点 仕次ぎ普及図る


この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 貞治
秘蔵酒を審査する品質評価員ら=27日、沖縄県那覇市の沖縄国税事務所

 各家庭などで眠る泡盛を評価するコンクール(沖縄国税事務所など共催)が27日、沖縄県那覇市の沖縄国税事務所で始まった。28日まで応募があった128点の秘蔵酒や仕次ぎをして受け継がれてきた泡盛を審査する。仕次ぎにより品質がよくなることの科学的な確認や、家庭に泡盛を置いて仕次いでいく文化の普及につなげる。

 コンクールは15年以上貯蔵した仕次ぎをしていない泡盛を対象とした「秘蔵酒の部」、15年以上甕(かめ)で貯蔵した泡盛で、年1回以内、甕の容量の1割以内の量を仕次ぎしてきたものを対象とする「伝統『仕次ぎ』の部」、家庭で5年以上貯蔵し、3回以上仕次ぎしたものを対象とする「フリースタイル『仕次ぎ』の部」の3部門で行われる。初開催となり、応募者の自己申告ながら「戦前から貯蔵してきた」という酒も含む自慢の逸品が多数集まった。

 初日は秘蔵酒の審査があり、大学教授や国税局の鑑定官、酒造所の職員ら19人の品質評価員が、グラスを掲げて色合いを確認したり、口に含んだり、ちぶぐゎー(小さなおちょこ)の残香を確認したりした。

 4月25日に沖縄県立博物館・美術館で上位作品に感謝状が贈られる。