米軍着陸帯工事に反対 伊江島で抗議集会


この記事を書いた人 松永 勝利
伊江島補助飛行場の着陸帯「LHDデッキ」の拡張工事などに反対して、シュプレヒコールを上げる参加者ら=3日午後2時4分、伊江村真謝区公民館

 【伊江】伊江島の米軍補助飛行場の拡張工事とF35Bステルス戦闘機の訓練計画に反対する抗議集会が3日午後、伊江村真謝公民館で開かれ、村内外から約90人が参加した。参加者は補助飛行場の拡張工事や名護市辺野古の新基地建設に反対するシュプレヒコールを上げた。
 村にある米軍の伊江島補助飛行場では現在、強襲揚陸艦の甲板を模した着陸帯「LHDデッキ」の拡張工事が進められている。
 集会で現状報告をした名嘉實村議は「LHDデッキの工事のペースが昨年8月から早くなった。2018年11月には完成するとの報道もある。新基地建設や米軍施設に対する反対の意思を示していくことが大切だ」と話し、県民全体で連携し、協力することの重要性を語った。
 平安山良尚区長は「多くの人がここに集まってくれたことに感謝している。戦後、土地を強制的に取られた農家の中には、生きるために米軍の不発弾処理を仕事にしていた人もいた。処理中に爆発し、犠牲になった人もいた。オスプレイ配備後には、乳牛の早産や死産も見られるようになった」と述べ、基地による被害を報告した。【琉球新報電子版】